こんにちは。
温浴業界最強の経営コンサルタント サウナ王こと太田広です。
今回は、私がクライアントの幹部に教えているスタッフとの接し方についての話をしたいと思う。
弊社のクライアントの中にはスタッフ数が数千人規模の会社も存在する。
そして、以前、私が某上場企業に勤めていた時に管理していたパートアルバイトの人数は、多い時で250人程であった。
250人のスタッフだと、転勤をした際に名前を覚えるだけでもかなりの時間を要す程であったが、それ以上に困ったのが、シフト作成である。
経験した方は分かると思うが、大人数のシフトを作成するのは至難の業である。
一般的に、シフト作成はまず部署ごとに細分化することから始めるが、誰かが全てのシフトコントロールをしないと、全体売上目標の未達成となり、人件費が増大し、オペレーションの乱れが生じ、お客様の満足度が低下、最悪の場合、クレームや事故へと発展する可能性も考慮しなければならない。
そのため、シフト作成は高度な技術を要す最重要業務であった。
私はクライアントのシフトをチェックするようにしているが、実はレベルの高い店舗責任者になると、シフトを一見すれば、実際にその場にいなくても、その施設の開店から閉店までの状況がイメージできるようになるのだ。
それがプロだ。
だから、クライアントの幹部にも、私のようになってほしいと思うが、それにはシフト作成のレベルを神の領域にまで高める必要があるのだ。
そのシフト作成の前段階が、スタッフとの接し方なのだ。
私がやっていた接し方は、主に3つだ。
そのための第一ステップが、全員の名前や年齢、家族構成、職歴、趣味等を暗記することである。
第二ステップは、出勤した際には必ず、その日出勤している全スタッフと会話をすること。
会話は長くては業務に支障をきたす恐れがあるので、3分程度までのスモールトークが良い。
内容は業務のことだけではなく、プライベートのことでもかまわない。
ただし、その際に注意することは必ず相手の名前で呼ぶことである。
常にスタッフは「おい」とか「お前」などではなく、誰誰さんと名前で呼ばなくてはならない。
そして、そのことを記録しておくことを忘れてはならない。
スタッフAさんやBさんと、いつ話したか、逆に話すことが出来なかった日も含め記録しておくことである。
それだけではなく、私は特に印象的な内容の話をした際にはその内容もメモしていたものである。
なぜ、記録するかというとコミュニケーションは「頻度」が重要だからである。
そして、第三ステップとして私がやっていたのが、30分ごとにスタッフを観察すること。
事前に「今日の何時何分から何時何分まで、30分間仕事を見させてもらうけど、緊張しなくていいからね」と、本人に伝え、その仕事ぶりを観察するのだ。
その後、本人には良かった点と改善して欲しい点を伝える。
これを一日に10人程度、やり続けるのだ。
もちろん、これも記録する。
そして、同じ人間を観察する場合は前回の記録を見てから観察し、成長を褒められるようにしていた。
実は第三ステップには「見ている」と意識させるだけで、スタッフの生産性は大幅にアップするというメリットもあった。
これらは半年ごとの査定にも活用していたが、査定や一時的な生産性アップが目的で観察していたのではないことを明記しておく。
これら3つのことをやり続けながら、シフトを作成すると、シフトの完成度が大いに高まるのだ。
他にもやるべきことがあるのは分かっているが、他にもやるべき業務はあり、当時の私にはこれが精一杯であった。
ところで、その他に具体的なシフト作成術が私にはあるが、それはまた別の機会にお伝えしたいと思う。
今回は神の領域と呼べるシフトを作成するための、事前にすべきことであるスタッフとの接し方について、お伝えしたので、是非、実践していただきたいと思う。
それでは、サウナ、スーパー銭湯、健康ランド、日帰り温泉、銭湯、温泉旅館、カプセルホテル、温浴付ビジネスホテル、スパリゾート、スパ付フィットネスクラブ、岩盤浴施設のみなさん、一期一会、不撓不屈の精神で今日も一日頑張りましょう!
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温浴・温泉ビジネス 経営コンサルタント 太田広